第8回公益財団法人舩井幸雄記念館新春特別講演会「舩井幸雄の人財塾」が1月26日に舩井幸雄記念館併設のレンタルスペースイヤシロチで行われました。今回は、しちだ・教育研究所の七田厚先生をお迎えしました。亡くなられた七田式右脳教育の創始者七田眞先生は厚先生のお父さまにあたられ、生前の舩井幸雄と共著を出版したり、とても親しくさせていただいていたご縁もあります。
七田式幼児右脳教育の専門家として国内外でご活躍される七田厚先生は、まず眞先生との思い出話から、子どもの右脳が発達するためのヒントなどを分かりやすく伝えてくださいました。まず、ポイントとしてあげられるのは
①本好きに育てる→毎日読み聞かせをする。本は楽しいものという習慣ができる。
②夢中になって遊べるものを見つける→絵本や図鑑を一緒に見たり「館」のつくところに連れて行って(博物館、図書館、美術館、記念館など)どんなものに興味があるかを探し、それを伸ばせるように力を貸す。
③心に残ることばをいう→親にたまに褒められたことばは一生残っているものなので、なんでもかんでも褒めるのではなく、いいところを心に残るように褒めてあげる。
④自立を早める→早い時期に寮生活などをすると、親にやってもらって当たり前だったことが当たり前でないと気がつき、成長する。家にいても、家のことを任せて、責任を持って最後までできるように見守る。そしてできたらありがとうと伝える。
などだそうです。日本の中高校生は
自己肯定感が低いそうです。自己肯定感を上げるためには、人から褒められて認められること…なので、自分の子どもを褒められたら、それを否定したり、我が子を下げることはせず、「そうなんです…うちの子はこんなことを頑張っています」と認めてあげることが大切だそうです。そんなヒントがたくさん詰まったお話で、お子さま連れのお客様は大きくうなづき、また「もう子どもは育ってしまったけれど、孫育てにいかせるわね」とおっしゃるご年輩のお客様もいらっしゃいました。
続いて、舩井幸雄記念館・館長の佐野浩一は七田先生のお話をうけて、舩井幸雄が人育てに力を注いだ「人財塾」の話につなげていきました。
舩井幸雄の長所伸展の法則とは
人と争ったり、相手を負かしても幸せは感じないという経営コンサルタントとしての舩井の実体験から、人と争わないで、それぞれがそれぞれのいいところを伸ばしていけば、みんなが良くなっていき、みんなが喜び、共生の世の中になっていく…そして、自分の軸になっている長所の中にはヒントがあり、自分の役割の中に自分の使命を見つけられる可能性があるということだ…と熱く語りました。
そして、七田先生と佐野浩一のトークショーの時間では、右脳を発達させるには、とにかく親から愛されてる感が子どもにあること…がポイントであるそうです。七田先生が本にサインをするときに書くことば「和顔愛語」(わげんあいご)は、とにかく子どもに愛をことばで伝えること…それが大事で、スキンシップがなくても愛を伝えるのはことばでも十分で、その愛は量よりも質だ…というお話に、とても胸が温かく優しい気持ちが溢れてくるようでした。七田先生のお人柄の溢れた、大きな優しい温かい時間になりました。本当にどうもありがとうございました。