熱海日和 第32弾 「包み込みの法則」編③
こんにちは!舩井幸雄記念館の佐野純平です。前回は包み込みの法則の第2弾として、「共生、互助の時代の包み込みの法則」の導入部分といいますか、競争の時代からの舩井幸雄の変化について紹介しました。
第3弾のまとめ編では、「共生、互助の時代の包み込みの法則」について紹介していきます。 下記、祖父の著者から引用します。
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・共生、互助の時代の包み込み…
包み込みの発想は、これからの共生・互助時代の基本的スタンスとして第1に考えられる必要があると思います。この「包み込みの法則」は、舩井流経営法の代名詞とも言われ、競争時代のベストの経営法とも言われたものでした。
商圏において一番望まれる商売のやり方は、競争相手が取り扱っている商品をすべて取り扱い、さらにライバルにない商品も取り扱うという、相手のすべてを包み込んだやり方が勝つための定石だったのです。
その競争時代のベストの経営法が、なぜこれからの共生・互助の時代にもベストだと言えるのでしょうか?それは、共生・調和・互助の時代にもっともよくないのが、差別化して相手を除外するやり方であり、望まれるのが、大器の器よろしく、大人の温かい日で全人格的に誰をも包み込むことだからです。
つまり、競争時代にベストであった「包み込み」は、自己のエゴに基づいてなされた部分もあったのですが、これからの時代は愛情の目で「包み込む」のがベストだと言えるわけです。
愛情の目で「包み込もう」という姿勢が、お互いを認め合い、両者ともどもの良心的な行動を生みだすわけです。ちなみに愛情で包み込む対象は、人間に対しても同じです。過去も悪も、何もかもすべてです。そうすることによって、すべてを肯定する姿勢となり、他人にやさしい生き方が可能となります。「温かく迎え入れ包み込む」。それは相手をも活かす、共生、調和、互助の時代の基本的な姿勢と言ってよさそうです。
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みなさまいかがだったでしょうか。
激動の時代の中を生き抜いてきたのには舩井幸雄のこのような発想の豊かさや柔軟な姿勢などが大きかったのではないかと私は思います。
他者を包み込みさまざまな価値観を受け入れて、ともに成長していくこと。
広い視野を持ち多画的に物事を捉えること。
このようなところから、「他者オール肯定」という言葉が生まれてきたのだと思いますし、「過去オール善」という教えもこの「包み込みの法則」という考え方の流れからきているのではないかと思います。
生きていればさまざまな事がありますよね…
私もいろいろありました!
でも、「すべては、必然・必然・ベスト(にするのは自分次第)」。
そのように良いことも良くないことも感謝して生きていると、何だかんだで上手くいくものです。過去があるから、今があって、今があるから、未来があります。
【新「舩井流」研究会のご案内】
先週お伝えした第十回、新「舩井流」研究会ですが、詳細はこちらとなります。
下記、よろしくお願いいたします。
タイトル:舩井幸雄と吉田松陰
開催日:2025年3月12日(水)
時間:18:00~19:30
会場:株式会社本物研究所 セミナールーム
〒108-0014
東京都港区芝5-13-18 いちご三田ビル4F
電話:03-3457-1271
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