熱海日和 第22弾 「クセづけ編」番外編!
みなさんこんにちは 舩井幸雄記念館の佐野純平です。
前回は「クセづけ編」のまとめと、
「学びのクセづけ」という本の一節を紹介しました。今回は紹介しきれなかった祖父の教えをお届けします。
・勉強し、学び、成長する真の目的は、辛せになるため。
この世に生まれてきたすべての人に共通した目的とは、「幸せになるため」なのだろうと思います。いまは多くの人が、この大きな前提を忘れてしまっているように思うのですが、人は本来、幸せであるべきだし、幸せでなければならないのです。
勉強し、学び、成長する目的も、自分がより幸せになるために、そしてそれによって他者もより幸せになるために、するべきことなのです。その目的をなくしてしまったら、勉強をする意味はありません。 では、幸せとはなんでしょうか。
成功することや、お金持ちになることだけが、幸せへの道ではありません。お金を持っていても、不幸せな人はたくさんいます。また、生きるのに困るほど貧しい場合は難しいかもしれませんが、お金をさほど持たなくとも、幸せだと思っている人も、たくさんいます。
常にないものばかりに目が行き、不平不満、悪口を言っている人は、不幸せだと感じているでしょう。
反対に、幸せな人は、いまあることに目を向けます。つらいことがあったとしても、現実を受け入れ、生かされていること、恵まれていることに目を向けることができ、感謝の心を持つことができるのです。 また、物質的に心理的に満たされていて、感謝の心を持っていたとしても、自分だけの幸せは本当の幸せではありません。
家族や大切な人、もしくは見ず知らずの人であっても、誰かが悲しんでいたり、つらい思いをしているときには、同様に自分の心も悲しくなります。できることなら助けてあげたい、一緒に幸せになりたい、そう思うのが自然なことではないでしょうか。
そのような心が強くなると、自然とわかちあいの心が生まれてきます。
まずは、自分が幸せになることに、全力を注いでください。そしてそのうえで、まわりの人も幸せになれるように、自分は何ができるかを考えてみてください。それは、社会を変えるための活動をすることかもしれませんし、目の前にいる人に笑顔を向けることかもしれません。
愛と、誠と、勇気を持って、幸せになるために自分にできることから、ぜひはじめてみてください。
みなさまいかがだったでしょうか? 今回は、「幸せ」というキーワードに触れられている、祖父の文章を紹介しました。
7月に開催した公益財団法人舩井幸雄記念館、開館8周年イベントのゲストで胎内記憶領域の研究の第一人者で産婦人科医の池川明先生が、「赤ちゃん(人)は幸せになるために生まれて」来ているのに、「私は幸せだ!」と即答できる大人が少なすぎる…と話されていたのが印象的で、ここ何ヶ月か、なにか引っかかっていました。
さらに、先日、幸福度ランキングで常に上位にいた、「ブータン」の幸福度ランキングが下がっているという話しを聞きました。
その要因は経済が発展したからだとか!
経済が発展し、便利になり豊かになることが幸せにつながるわけではないみたいですね。
「幸せとは??」。
などと考えられるようになったってことは、私も少しは大人になったのかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。