今日1月19日は舩井幸雄の命日です。2014年でしたので、丸々8年になりました。
今朝は海から出てきた朝日を眺めながら、舩井幸雄を偲びました…舩井幸雄の笑顔、そして数々のことばを想い出し、真摯に丁寧にひとつひとつ…歩んでいこうと思います。
少し長くなりますが、以下、3年前から車椅子で生活をしている孫の佐野純平が書いた16日の新春講演会の講演録です。
舩井幸雄の教えを大切に引き継いでいけるようにこれからもみんなで精進していきたいと思います。
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舩井幸雄記念館17回イベント講演録 2022年1/16
先日開催いたしました、公益財団法人舩井幸雄記念館主催第17回講演会「自分を活かす人間学」~涙の数だけ大きくなれる~のご報告です。ゲストには、株式会社アビリティトレーニング代表取締役の木下晴弘先生をお迎えし、お話しいただきました。
以前お話しいただいた時もそうでしたが、木下先生のお話しはなにかのショーを見ているような、笑いあり、感動あり、ときに涙あり……あっという間に時間が経ってしまった……そんなご講演でした。
印象的だったのが、「法則と捉え方」のお話です。
法則とは、自分の力ではどうすることもできないことのこと。
捉え方というのは、自由に選び取ることができるもので、なにを選び取るかで人生は大きくかわる。選択をするときには、「成功」ではなく、「成長」できる方を選べるようになろう!
と話されていました。
また、循環のお話しも興味深かったです。
自然は絶えず循環しています。
春が来れば夏が来る、夏が来れば、秋が来て冬になり、再び春へと向かっていきます。
陰陽(表裏)のお話しと交えて教えていただいたのですが、光があれば影があるように、
晴れの日があれば雨の日があります。
コロナウイルスによる混乱が続きますが、止まない雨はありません。。
自然に逆らわず、ときにはそれを受け入れ、歩んでいくことが重要だそうです。
さらに、目に見える現象ではなく、その背景にある本質を見極めることの大切さ。
与えられるのではなく与える側の人間になることのススメなど、さまざまなことを教えていただきました。
つづいて、舩井幸雄記念館・館長の佐野浩一からは、講演会のタイトルである著書「自分を活かす人間学」から、舩井幸雄の歩みや著書から学んだことをお話しいたしました。
なかでも印象的だったのが、「プラス発想」の話で、木下先生のお話にもあったように「プラス発想」のキーワードは「捉え方」で、どんなに辛いことがあっても、そこから何を「学び」、「感謝」できるかが大切で、その経験をプラスにできると、今後の人生が大きく変わっていくと伝えていました。
今回の講演会、「自分を活かす人間学」~涙の数だけ大きくなれる~
木下先生の法則や捉え方のお話、そして館長の佐野のプラス発想の話……
聞いていくうちに、これはまさしく私がこれから作っていく、挑戦していく未来だと思いました。
私は3年前に脳梗塞になり、現在車いすを使って生活しています。
発症時は現実を受け入れられず、涙を流し、絶望していました。
しかし、祖父の言葉で私の座右の銘である「あるがまま、なるがまま」を心がけ、現実を受け止め、前に向かってみることにしました。
それが、いつの日からか短所から独自固有の長所になり、パラリンピックの聖火ランナーを務めさせていただいたり、この3月にはプロ野球の試合で始球式をするというチャンスをいただいています。
大好きな尊敬する先輩で、記念館の講演会でもお話しいただいた、日本一無口な講演家で画家の「たけさん」の作品に「できることが減りましたがありがとうが増えました」という作品があります。
まさに、今の私です。
感謝の気持ちを大切にこれからも面白い人生を歩んでいけたらと思います。
ありがとうございました。