このたびの私たちの地元、熱海市伊豆山地区土石流災害で、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたみなさまの安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。私たちにもたくさんのお見舞いのメッセージを頂きました。
誠にありがとうございます。
先日開催しました、公益財団法人舩井幸雄記念館主催「舩井幸雄記念館 桐の家」開館5周年記念「すべては必要・必然・最善」~人のご縁ででっかく生きろ!~のご報告です。
当日は200名近いお客さまにご来場いただき、無事にイベントを終えられました。お集まりいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
さて、5周年イベントですが、イベントの初めには盲目のシンガーソングライター佐藤ひらりさんをお迎えしました。
普段は小柄で笑顔溢れる可愛いらしい少女といった印象なのですが、舞台に上がりマイクを持つと人が変わります。YouTube等に映像があり拝見していたのですが、生で聴くと凄い迫力で!
気付いたら涙が出ていました。
オープニングから会場は感動の渦でした。佐藤ひらりさん、本当にありがとうございました。
つづいて、株式会社船井本社の舩井勝仁からの船井グループを代表してのご挨拶の後、本日のメインゲストの中村文昭さんから、ご自身の体験や経験から学ばれた事から熱いメッセージをいただきました。
やはり、印象に残ったのが『頼まれ事は試されごと』のお話しです。中村文昭さんによると、人は1日にだいたい200回くらい頼まれごとをされるそうです。
その頼まれごとをいかにチャンスに変えるかが大切だと話されていました。お茶を淹れてと頼まれて、ただ淹れるのはつまらない…。
それは「作業」だと。
頼んでくれた方のことを思い、考え、想像の一歩上を…
ひと手間かけることで、その「仕事」は完成すると話されていました。
このほかにも、人は食べたものでできていて、聞いた言葉でできている。そして、発する言葉で人生が変わっていくと…言葉の大切さも教えていただきました。
中村文昭さんのご講演はお話しの世界が浮かんでくるような、笑いの絶えない時間でした。
最後に、舩井幸雄記念館・館長の佐野浩一からは、こうして5周年を迎えられたことの喜びと感謝の気持ち、舩井幸雄から学んだことをお話しいたしました。
印象的だったのは、「違い」と「長所伸展法」のお話しでした。
当たり前ではありますが、人は全員違います。今世界を混乱させているコロナウイルスについてもそうですが、人や国によって、受け入れ方や考え方が違います。そのような中で大切なのは、まずは「受け入れる」こと、そして「知る」ことだと話しました。
そして、「長所伸展法」はその「違い」がポイントで、例えば人より上手くできることや熱中できるものを大切にするといいとお話ししました。
館長の話を聞いていて思ったのですが、「違い」と「長所伸展法」をミックスし、活躍されているのはまさに佐藤ひらりさんだなと…。
中村文昭さんの話されたエピソードとシンクロしていました。
ある時、知人の方がひらりさんにこのような質問をしました。
「ひらりは今度生まれたら目が見える人生がいいか?」と…
するとこのような答えが返ってきたそうです。
「ううん。私は見えない人生がいいと。見たくないものを見なくていいし、もし周りの子と同じように目が見えていたら、好きでもない算数とか英語の勉強をしなければならなかったから…」
「目が見えない人生だったから苦手な事ではなく、大好きな音楽の事だけに打ち込む事ができた。」
「もし私が周りの人たちと同じように目が見えていたら今この舞台には立っていなかったかもしれない…。」
このとき、彼女はまだ10代だったそうです。
私はますます彼女のファンになりました。
すべては「必要・必然・最善(ベスト)」。中村文昭さんと佐藤ひらりさんに大切なことを教えていただきました。
本当にありがとうございました。
(文責 佐野純平)