第14回「公益財団法人舩井幸雄記念館主催・新春講演会」
『蘇生』~エゴからエヴァへ~ 2021年 1月16日
1月16日(土)に開催しました第14回「公益財団法人舩井幸雄記念館主催・新春講演会」、 『蘇生』~エゴからエヴァへ~ のご報告です。
ゲストには映画監督で、声優や俳優としても大変ご活躍の白鳥哲監督をお迎えして、映画『蘇生』の上映と、お話をしていただきました。
映画『蘇生』からは、改めてEⅯ(有用微生物)の力とその可能性を感じ、舩井幸雄と親交のあった、琉球大学名誉教授の比嘉照夫先生のご活動に敬服し、EMによって綺麗になった東京日本橋川で稚魚を放流し、数年後に成長した稚魚がまた日本橋川に帰ってきたシーンにとても感動しました。
白鳥監督のトークショーではこれからの世の中をより良いものにしていく中で大切なポイントをたくさん教えていただきました。
はじめに、環境問題について森林や海のお話をされていました。
ここ20年くらいで海がかなり汚くなったそうです。
1980年代や90年代の海は、子どもたちに「こんなに美しくきれいなものがあるんだぞ!」と誇りを持って言えたけれど、今ではとても言えないと…。ここ数年でさらに悪い方向に進んでいると話されていました。
さらに水温の上昇や、コロンブスの時代から500年以上変わっていなかった風がこの5年で変わってしまったそうです。
今、世界はまったなしの状態にあるそうで、まずは事実を知り、認めることが大切で、目を背けるのではなく、事実と向きあっていく必要があると教えていただきました。
さらに、本当の豊かさについてや、日本人(大和人)の精神、手間ひまをかけることの大切さを教えていただきました。
そして、これから生まれてくる人や次の世代に繋いでいくために、今自分たちにできることをやっていこう!それが「循環」につながり、そのことを本気で考えるときがきているとのことでした。
また、ご講演の最後には「ワーク」の時間があり、笑いヨガと瞑想を行ったのですが、監督の笑い声の迫力がすごく、それにつられ笑いが止まらなくなってしまいました。すると身体がどんどん暖かくなってきて、心地よい気分となりました。
白鳥監督のご講演につづいて、館長の佐野浩一からは「自然の摂理」に従って生きていくことの大切さや舩井幸雄が生前よく話していた、「エゴからエヴァへ」のお話をさせていただきました。
「自然の摂理」についてのお話では、自然には無駄がなく、調和していて共生して自由で質素であると…しかし、今の世の中はモノを作りすぎてしまい、たくさんのモノを手に入れてしまい、世の中が便利になりすぎてしまった。だから今、そのしわ寄せがきているのではないかと。
人間も自然の一部であるのだから、人間も「ムダ・ムラ・ムリをしない」ことが大切であるとお話ししました。
そして最後に、「エゴからエヴァへ」について、改めてエゴ(自分のこと)からエヴァ(周りのため)への考え方の大切さや「良心」についてのお話を紹介しました。
今回は、会場での開催だけでなく、オンラインでもたくさんの方にご参加いただきました。ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
白鳥監督にはご多忙の中、昨年9月の12回講演会につづき今回もお越しいただきました。前回の『蘇生Ⅱ』につづき、今回は『蘇生』の上映で、たくさんのことを学ばせていただきました。
監督は、ゴミのない世界を目指したゼロウエイストの映画を製作中だそうです。
少しご紹介いただいたのですが、その作品もとても魅力的で、今から楽しみで仕方ありません!
白鳥監督、本当にありがとうございました。
(文責 佐野純平)