２月のとある日、「マジッククロス、2万個編めたわよー」と公益財団法人舩井幸雄記念館の設立者で舩井幸雄の妻・和子が嬉しそうに報告してくれました。いまからちょうど30年前、知人から編み方を教えてもらったというマジッククロス（アクリルタワシ）…

多忙極める舩井幸雄の妻として、舩井幸雄のサポートをするために家にいることが多かったことから、家でできる趣味はたくさん持っていましたが、「これをたくさんの人に差し上げれば、ひとのため、地球のためになる…まさしく船井流「世のため・人のため」になる生き方だわ…」とひらめいたそうで、それから試行錯誤を重ねながら、改良を重ねて、いまのマジッククロスにたどり着いたそうです😊

そして、2007年８月には１万個を編んで、１万個達成記念パーティーを家族・親戚達で行いました。そのときは舩井幸雄も参加して、そのときの写真は記念館に展示してあります。

それから時は流れて13年…いろんなことがありました…舩井幸雄も他界しました…が、その間もずっとずーっとコツコツと編み続け、東日本大震災のときには被災地に届けたり、4年前に記念館が開館してからはご来館いただきましたお客様に感謝の気持ちとしてプレゼントをしたい…と言って、編み続けていたら、ついに‼️２万個を超えたそうです…

まさしく舩井幸雄が生涯をかけて伝え続けた「世のため人のために」の実践だと思います。これはずっと継承していきたい…と思い、副館長で舩井の娘のわたくしも編み方を教わり始めました…まだ辿々しくてお恥ずかしいですが…でも、みなさまにもらっていただけるくらい上手に編めるようになるように。。。頑張ります😊

マジッククロスに同封されている紙には、妻・和子の想いが綴られています。

『マジッククロス・・・これは、洗剤を使わないで食器が美しく綺麗になる布です。茶渋も濡らしてただ擦るだけで、びっくりする位よくとれます。油のものも魚などに使った食器も、湯わかしのお湯で流し洗いすると洗剤なしで綺麗になります。ただテフロンや漆器等はあまりこすらないでください。炊飯器・冷蔵庫等の外まわりは、マジッククロスを濡らしてこすると綺麗になります。洗面台・お風呂も湯あかが洗剤なしできれいにとれるので、中に入ったまま洗っても平気です。川も海もきれいになるように、１００%アクリルの毛糸で楽しくせっせと編んでおります。どうぞお使いくださいませ。』

小さなささやかなことでも、「世のためひとのために…」なることができるのはとても嬉しいことだなあと実感しています。自分にできることをコツコツと…続けている「母」を心から尊敬しています😊